ショートスリーパーになると得られる主産物と副産物

【この記事を書いた人】中原 洋
1日2~3時間睡眠のショートスリーパーで、陸上100m 10秒台(追い風参考記録)。
東京大学工学部を卒業後、生命保険会社に勤務。仕事と趣味、勉強を両立する手段として、睡眠時間を短くする方法を学び、堀大輔氏の著書「睡眠の常識はウソだらけ」の執筆にもたずさわる。

筆者が受講したショートスリーパーの講座(Nature sleep)はこちらです。

「ショートスリーパーなんだ〜へぇ、あんまり寝てないんだね。」

睡眠時間が短いことを相手に告げると言われがちなセリフですが、ただあまり寝てないだけの人間と思われては癪!

ということで、私がショートスリーパーになったことで得た主産物、そしてその過程で得られた副産物をご紹介したいと思います。

『時間』だけではないです。

これからショートスリーパーを目指そうとしている方には、かなり参考になる記事だと思います。ぜひ楽しんでお読みください。

睡眠時間を短くして得られる主産物

ショートスリーパーになれば当たり前ですが、時間が手に入ります。

貴重な睡眠時間を削ってまで生まれた時間に価値なんかあるの?

健康被害とか大丈夫なの?

という心配をされる方は、ぜひこちらの記事も合わせてご覧ください。

ショートスリーパーは早死にするどころか、7時間睡眠の人より寿命が伸びる可能性が高い、と言ったら驚くでしょうか。 睡眠時間が短いと身体に負...

1日あたり4時間

もともと7時間以上寝ていた私がショートスリーパーになったことで、1日あたり4時間ほどの時間が手に入りました。

短眠を習い始めた当時は、生命保険会社に務める社会人3年目で、商品開発業務を行っていました。

一般的には難しくてよく分からないと思われがちな統計学、確率論を用いて、生命保険のリスク算定、収益評価、プライシングなど、1日中パソコンとにらめっこする毎日です。

さて、そもそも短眠を習おうと思った理由にも触れる話ですが、新しく生まれた時間は陸上競技のトレーニングに費やしていました。

もともと朝6時に家を出て、7時頃に出社。19〜20時頃まで仕事をして、帰宅するころには21時を回る生活を送っていたので、7時間寝ようと思ったらトレーニング時間の捻出が難しかったわけです。

それが3時間睡眠になったあとは、出勤前にトラック(陸上競技場)で練習をして、出勤後にはジムを2つ、ハシゴで行くほど時間に余裕ができました。

仕事に関わる、アクチュアリーという試験の勉強にも時間を充てていました。

ここまでは、普通の話でして本題はここからです。

精神的な余裕

時間に余裕がある人って、メンタルにも余裕があるのは想像に難くないと思います。

遅刻寸前で家を出て、駆け込みで出社するような人には、電車の遅延や渋滞などに寛容になれるわけがないですよね。周囲の人への親切心など、ベッドに置いてきてしまっていると思います。

仕事においても、時間に余裕がないと、焦りがミスにつながりやすいですし、同僚の人に殺気やオーラみたいなのが伝染するのは共感いただけるでしょう。

端的にいえば、時間に余裕がないとストレスが溜まりやすくなります。ストレスが過度に蓄積すると、身体に害を及ぼすのは周知の事実と思います。

食欲や酒がストレスのはけ口となって、暴飲暴食をするくらいなら可愛いものですが、ストレスって、やはり周囲の人に迷惑をかけるんですよね。

ちなみにストレスは、シチュエーションによっては睡魔の原因となります。ふて寝とか、朝起きる時に延々と眠くて布団から出られないのは、このパターンの睡魔の例です。

ストレスの睡魔で眠い→たくさん寝ようとする→時間がない→生活に余裕がない→ストレスが溜まる

これのスパイラルにハマると脱出はかなり難しいと思います。

ちなみにこんなスパイラルもあります。

  • ストレスが溜まる→暴飲暴食→太るし病気になりやすい→身体も生活も思うようにいかない→ストレスが溜まる
  • ストレスが溜まる→周りの人に怒りをぶつけがちになる→周囲の人からの対応が冷たくなる→ストレスが溜まる
  • ストレスが溜まる→周りの人に怒りをぶつけがちになる→周囲の人のストレスが溜まる→ウィルス感染のようにストレスが広まっていく→巡り巡って自分にも

机上の空論っぽい話はさておいて、ストレスは少ないに越したことはないですよね。

私も時間に余裕ができて、自分の生きがいであった陸上競技に取り組めたのは、精神的にかなりプラスでした。

健康

今までの文章と重複しますが、時間ができるとやはり健康になりやすいです。

ショートスリーパーになった多くの人は、私も含めてですが、運動にまず時間を充てます。

健康になって当然ですよね。

睡眠に秘めたるパワーがあると思っている人にはピンとこないかもしれませんが、7時間睡眠だった人が、5時間睡眠+1時間の運動+1時間の趣味というように生活が変わったら、心身ともみるみる健康になっていくのが想像できると思います。

睡眠時間を短くする過程で得られた貴重な副産物

これまでの話はなんとなく想像がつくようなことだったかと思いますが、冒頭にもお伝えしたように、「ただあまり寝てないだけの人間と思われては癪!」という風に私が感じる真意は、これからお話しする内容にあります。

元からショートスリーパーだった人はその限りではないですが、後天的に睡眠時間を短くした人は、大概後述するような変化があったと思います。

というより、このように行動するからこそ、ショートスリーパーになれた!というヒントのような話をしていきます。

爆速で丁寧に行動

3桁かける3桁の掛け算を筆算で求めていく作業があったとして、どちらの方が眠くなりそうでしょうか?

  • 頬杖をつきながら、ただ時間が過ぎるのを待つように、ダラダラ解く
  • タイムトライアル形式で、なるべくミスのないように心がけながら、テキパキ解く

問答無用で後者なわけですが、つまり、どのように行動するかで、同じことをするにも眠気の出方が変わってきます。

別に時間がないから急いでる、焦ってるわけではなく、自ら能動的に、行動を速くするイメージです。

難しい話じゃないですよね。

よく睡眠を改善するとか、睡眠時間を短くするということを目指した時に、多くの方は睡眠自体に着目しがちです。

もちろん大事ですよ。

たしかに睡眠中の環境や、睡眠前後の行動は大事なのですが、それと同じくらい大事なのが、起きている間の行動です。

そもそもやりたいことがたくさんあるのに、時間が足りないという人がショートスリーパーを目指すと思うので、なるべく眠気が出にくいように行動、つまりテキパキ、爆速で行動をするのは、時間の捻出という意味でも、本来の目的に合致していますよね。

睡眠時間を短くしたこと自体で、時間が生まれているし、行動を爆速で行って作業時間を短縮することでも、時間が捻出されるわけです。

良いことだらけだと思います。

もちろん常に、爆速で!なんてことはありません。むしろ同じ状態の継続自体も、眠気の原因となりえます。

もう一つ大切なのはメリハリです。

ゆっくりとしたテンポのクラシックと、速いテンポのロックでは、後者の方が聴いていて眠くなりづらいと思いますが、ロックすらもずっと聴き続けていると眠くなるわけです。

クラシックと交互に聴けば、眠気は起こりづらいですし、もっと言えば、音楽鑑賞だけじゃなく運動を挟んだり、人との会話を入れれば、さらに眠気は出にくくなります。

ショートスリーパーになるヒントってそんなことかよ!と思われた人もいるかもしれませんが、多くの人が日中に感じる眠気って、この程度のことで防止できるレベルなんですよ。

行動を爆速で、かつメリハリをつけるということの大切を、ショートスリーパーになる過程で学んだという話でした。

悪癖の修正

この記事を読んでくださってるあなたは、ふだん二度寝をすることはありますか?

ショートスリーパーになる、もしくはそこまでいかずとも寝起きを良くしようという観点から言うと、二度寝は今すぐにでも止めるべき悪癖です。

寝起きの悪さは直せるもの、という認識が世間では持たれていない気がするのですが、悪癖である二度寝を直すことで改善できるんですよ。

そもそも多くの人が睡眠時間(就寝時刻から起床時刻までの時間の長さのことですよね)をコントロールできないのは、意図せず寝てしまう(寝落ち)ことより、決めた時間に、スパッと起きられないことに原因があります。

つまり自由自在に起床ができて、なおかつ寝起きを良くすることができれば、かなりショートスリーパーになりやすいです。

二度寝をしないようにするために、私が受けたNature sleepというカリキュラムでは、起床訓練を推奨しています。

この文章の趣旨から外れるので、詳しくは下の記事を見ていただきたいですが、起床訓練をまずは一度に30回〜50回程度(1回につき1分)、翌日以降は毎日10回程度行なっていけば、格段に目覚めが良くなります。

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さて、ショートスリーパーになる過程で得たものという本題に戻すと、この悪癖の修正は非常に役に立つスキルでした。

二度寝の修正だけに留まらず、ついついやってしまうことを直したり、逆に、素早く身に付けたい、習慣化したいという行動があったときには、このスキルを用いることで、比較的容易に改善できます。

詳しくはカリキュラムの内容になるので差し控えますが、多くの方が寝起き、目覚めが悪いという言葉で、うやむやにしてしまう状態を、「起床」という行動における、悪癖の修正という観点で、アプローチする。

これは睡眠にとどまらない有益なスキルでした。

常識≠正しいを知る

最後になりますが、そもそもショートスリーパーだとか、3時間睡眠というのは、ナポレオンやレオナルドダヴィンチじゃあるまいし、常人がやることじゃない、という認識で世間は一致しています。

世間というのは、99%くらいの人ですね。

2019年に日本を飛び出て、東南アジアとヨーロッパをうろうろしていたのですが、国籍、人種問わず、やはりショートスリーパーはゲテモノで、常識に反していることを知りました。

なぜそんな世の中において、ショートスリーパーになったかと言えば、別に逆張りで攻めているわけでもなんでもありません。

ただ、睡眠というのは魔法ではなく、身体に超絶良い効果をもたらしているわけでもなく、むしろ害悪ということを学んだから。

学んだというよりは、そのような説明を聞いて、足りない頭ではありますが、自分なりに深く理解したこと、そして自分の経験と照らし合わせて心底納得したからです。

一方で、世の中で正しいとされている、「7時間睡眠以上寝ないと●●」といった主張の根拠となっている論文は、ほとんどが信用するに値しないことも知ったからです。

ショートスリーパーになるメソッドを教授してくださった堀大輔さんの著書「睡眠の常識はウソだらけ」の執筆に、のちに携わらせていただいたのですが、色々な論文を読んで勉強を重ねていく中で、先の確信を深めることになります。

科学者も含めて世界中の人が、地球の周りを太陽が回ると信じていたのはおよそ数百年前の話ですが、同じことが現代でも起こり得ることを身をもって痛感したことは、ショートスリーパーになる過程で得たものの中で、もっとも大きな副産物でした。

「うさぎ跳び」「練習中は水を飲まない」という昭和感漂うワードも、当時は、良いとされ、当たり前だった文化なわけで、このように常識とされることも、間違っている可能性が十分にあるという視点を持てるのは、とても大切なことだと思います。

まとめ

ショートスリーパー=ただ睡眠時間が短い人、という認識が少しでも変わったのなら幸いです。ショートスリーパーに興味がない人にとっては、全くもってどうでも良い、刺さらない内容だったと思います。

ただし、かつての私のように、睡眠時間を短くしたいなとか、少しでも興味がある人にとっては、とても参考になる内容だったのではないでしょうか。

ぜひショートスリーパーになるヒントやキッカケにしていただければと思います。一気呵成で執筆したので、これからパワーナップ(15分以下の仮眠)をとることにします。では。

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