睡眠はポケモンセンターのように体力を回復させる万能なものではない

ポケモン
【この記事を書いた人】中原 洋
1日2~3時間睡眠のショートスリーパーで、陸上100m 10秒台(追い風参考記録)。
東京大学工学部を卒業後、生命保険会社に勤務。仕事と趣味、勉強を両立する手段として、睡眠時間を短くする方法を学び、堀大輔氏の著書「睡眠の常識はウソだらけ」の執筆にもたずさわる。

筆者が受講したショートスリーパーの講座(Nature sleep)はこちらです。

睡眠とポケモンは一見何の関係もないようですが、実は、”睡眠は万能の解決策”であるかのようなイメージを我々に植え付けたゲームだと感じます。今回はこの誤解を解きます。

最後までお読みいただければ、ポケモンという馴染みのある話題を通して、睡眠の正しい知識を学ぶことができ、今後の人生において睡眠とどうつきあっていけばいいかが分かります。

ポケモンにとっての睡眠

睡眠はポケモンセンターのように万能の解決策ではありません。最初にポケモンおよびポケモンセンターの簡単な解説を行いましょう。

睡眠を学ぶ準備 “ポケモンの簡単なおさらい”

  • ポケモンに登場するモンスターには体力(HP)があり、ポケモン同士の対戦において攻撃を受けると、HPが減ります。HPが0になると”気絶”状態になり、戦闘不能となります。
  • 相手の攻撃によっては、HPを減らされるだけでなく、”麻痺”や”毒”など特殊な状態になります。
  • ポケモンセンターは、ストーリー上の街にある休憩所または病院のようなもので、ポケモンを預けることで、
    • 減らされたHPは満タンに回復する
    • 気絶したポケモンのHPも同様に満タンに回復する
    • ”麻痺”や”毒”など特殊な状態はすべて治癒する
  • ポケモンを預けるのは無料で、回復にかかる時間は一瞬

ポケモンセンターに預ければ、すべての疲れと病気が癒され、リフレッシュした状態でまた戦うことが可能になるということです。パーフェクトなこのポケモンセンターの機能はまるで、ポケモンたちにとっての睡眠のようだと感じられるかもしれません。

カビゴンの“ねむる”

ポケモンセンターの話に引き続き、より睡眠の機能を示唆しているのは、カビゴンというポケモンのもつ技、“ねむる”です。

“ねむる”というのは、まさに眠る、睡眠のことを表しています。この技の効果は、相手のことを眠りながら攻撃することではなく、ねむることで自らのHPを満タンまで回復させることです。”麻痺”や”毒”など特殊な状態も治癒します。

これはまさしく、睡眠というのが身体の疲れと病気を癒す完璧なるものだと語っていますね。ポケモンをプレイして、カビゴンの”ねむる”という技を知った子どもたちは、睡眠をとれば全てが解決する、治癒するものだと無意識に学んだに違いありません。

実際の人間の睡眠はどうか?

ポケモンから人間の睡眠に話を戻します。ポケモンセンターや、カビゴンの“ねむる”は確かに万能の解決策でしたが、私たちの睡眠はどうなのでしょう。ポケモンたちと同じように全てを治癒させるパーフェクトなものなのでしょうか。

体温低下

私たち人間が睡眠をとっている間は、体温が1度ほど低下します。人間の身体は体温が1度低下すると、免疫力が37%、代謝量が17%低下するとのこと。

こういった情報がなくとも、健康のために身体を温めた方が良いのは明らかですね。日本が誇る入浴や温泉の文化が物語っています。水風呂や怪我の時に炎症を抑えるアイシングなど、一時的にということはありますが、ずっと身体を冷やしておいた方がいいなんて聞いたことがないです。

水分量や栄養は減る一方

睡眠中に体内の水分量は500~1000ml(1リットル)、約2%が汗で減っていきます。2%の水分がなくなると、のどの渇きを訴えるレベルで、さらに水分の減少がひどいと食欲不振や頭痛を引き起こし、身体に悪影響を及ぼします。7時間や8時間ものあいだ、水分をまったくとらないことが身体に良いわけありませんね。

栄養についても同様です。ビタミンやミネラルは身体の機能を維持するのに必要不可欠ですが、寝ていて身体にそれらが勝手に入ってくる奇跡は起きません。

睡眠時間が短くても疲労を回復させられる理由

とはいえ睡眠をとると疲労が回復したように思えるし、長ければ長いほど疲れが取れる感覚はあるかもしれません(逆に寝すぎるとだるい経験もあると思います)。

なぜ寝ると疲れがとれると感じるのか。

それは単に動いていないから疲れないというのと、横になることで足腰にかかる負担が減り、何より疲労の回復に欠かせない血流が良くなるからです。

詳しくは、こちらで説明しており、疲労をより効率よく回復させる方法についても書いていますので、ぜひご覧ください。

短い睡眠時間でしっかり疲れをとる方法

人生におけるポケモンマスターになるためには

睡眠の話から人生の目標に話を移します。ポケモンというゲームには、主に2つのゴールがあります(私が唯一プレイしたことのある緑バージョンでの話)。

1つは、あらゆる街にいるライバルたちを倒し、最終的には四天王と呼ばれる、最強ライバルに勝利すること。

もう1つは、151種類いるポケモンをすべて集めること。これこそポケモンマスターと呼ばれる称号が手に入る最終目標です。

これらのゴールを達成する為に、プレーヤーである私たちは、ポケモンを捕まえて仲間にし、違うポケモンと戦わせて経験値を積むことで強いポケモンに育てます。

さて、ポケモンセンターは万能の解決策という風にお伝えしましたが、実は万能ではありません。なぜならポケモンセンターにポケモンを何度預けようと、経験値が増えることがなければ、レベルが上がることも強くなることもないからです。

当たり前の事ですね。他のポケモンと戦って始めて経験値を手に入れることができます。

私達も同じですが、睡眠ばかりとっていても何も解決しません。解決するのは失恋の傷くらいでしょうか。私達が人生において目標や夢を叶えるためには、寝るのではなくて起きて行動をすることが大切なのは言うまでもありません。

仮に睡眠がポケモンセンターやカビゴンの”ねむる”のように完璧な回復機能を備えているのなら別ですが、我々の睡眠にそんな機能は残念ながらありません。

更に言えば、カビゴンの”ねむる”には重大な弱点がありまして、”ねむる”というくらいなので、体力を回復したあとも眠り続けて、2ターンもの間、相手に攻撃することができません。相手に一方的に攻撃されるのみです。

これは我々の睡眠の大切なことを表していまして、寝るという行為は、確実に我々の時間を奪っているということです。寝ている間に着々と私たちは年をとっていき、確実に周りのライバルは先に進んでいます。

カビゴンの睡眠は2ターンで終わりますが、仮に100ターンもの間眠り続けるとしたら、いったい誰がこんな技を使うでしょう。使いませんよね。使い物になりません。にもかかわらず、睡眠学者やメディアは、我々になんと1日の3分の1もの時間を睡眠に費やせと言います。90歳まで生きたら、なんと30年間はおとなしく眠っておけということです。

忙しい我々にそんな暇はありません。カビゴンのように寝てる暇はないのです。

しかし一方で、ポケモンセンターをもたない我々は、減っていく体力をいったいどうやって回復すればいいの?と思われるかもしれません。

睡眠ではなく”じこさいせい”

ポケモンのゲームの世界では、体力を回復させる方法が、ポケモンセンター以外にも実は存在しています。それは、”きずぐすり”といったアイテム、そして”じこさいせい(自己再生)”という自らの体力を回復させる技です。(細かいですが、全てのポケモンが”じこさいせい”を使えるわけではありません)

我々人間の世界でいえば、

きずぐすり→薬、医者

じこさいせい→適度な運動、ストレッチ、マッサージ、入浴、リフレッシュできる趣味

でしょうか。

ということで、我々が体力や精神力を回復させる術は、”じこさいせい”です。薬や医者に頼るのは好ましくないですので、きずぐすりはなるべく避けましょう。

“じこさいせい”を有効活用せずに、睡眠というデメリットの多い行動をとっても、逆効果ですし、実際みなさんは寝ても寝ても眠い、などというわけのわからない状態に陥ることもあると思います。

寝ている暇があるなら、積極的に”じこさいせい”を行うことで、体力を回復させて、どんどん自分がやりたい行動を実行に移すことが可能になります。

さらにいえば、皆さんがポケモンのようにレベルアップすることで、HPを増やしていくのも有効な手段です(ポケモンはレベルアップすると、HPが増えます)。人間でいうところの筋トレに相当します。たくさん体力をつければ、疲れづらくなりますよね?

ポケモンから学べる睡眠のまとめ

睡眠とポケモンセンターの例えからはじまり、私たちが時間を有効活用して、より人生を有意義に過ごすために必要なことをポケモンから学びました。

今の日本人が行っているのは、睡眠をポケモンセンターや”ねむる”と勘違いして、たっぷり寝ようとするするあまり、”じこさいせい”や”レベルアップ”を怠っている状況。

つまり、ポケモンマスターなどには到底なれず、ゲームの開始地点でひたすらうろうろしている状態です。

そしてみなさんが目指すべきは、睡眠に長い時間をとられることなく、やりたいことをどんどん行動に移す、チャレンジをする。”じこさいせい”で体力を回復させつつ、レベルアップを繰り返してより丈夫で疲れづらい、強い身体にしていくことです。

ポケモンが今なお人気のゲームである理由がよくわかりましたね。

長い睡眠を取る必要がないなら、睡眠時間を短くしてみたいなと思われたかもしれません。

失敗せずに最速でショートスリーパーになる方法

私が執筆にたずさわった「睡眠の常識はウソだらけ」という本のタイトルの通り、世の中の睡眠の常識は、控えめに言って9割は間違っています。

健康を犠牲にして(睡眠時間を短くして)時間を手に入れるか、健康のために時間を捨てるか、というトレードオフは存在しません。

ショートスリーパーは、膨大な活動時間を手に入れられるだけでなく、睡眠中に発生する多くのデメリットを回避でき、さらに余った時間で、運動や身体のケアもできます。時間に余裕があるので、好きなことができてストレスもたまりません。

そんな魅力的なショートスリーパーになろうと、多くの人が自己流で挑戦しようとするのですが、とても危険なのでやめていただきたいです。

ダイエットや英会話のようなものであれば、失敗しても痛くもかゆくもないでしょうが、睡眠で失敗すると、仕事での致命的なミスや、車の運転の事故などを招きかねません。

もちろん中には自己流でショートスリーパーになってしまう人もいるのですが、失敗を重ねて、回り道をする可能性が高いです。

私が皆さんに強くお勧めしたいのは、専門家に指導してもらうことです。

ピアノや水泳の習い事を思い浮かべればわかると思いますが、先生に習う事で正しい指使い、綺麗な泳ぎ方を習得できて、遠回りをせずに効率よく、最速で成長できますよね。

私の場合は、Nature sleepというカリキュラムを受講したおかげで、約2ヶ月で3時間睡眠のショートスリーパーになることができ、眠気に悩むことなく、健康体で、仕事、趣味、勉強など、たくさんのことがストレスなくできています。

失敗をせずに最速でショートスリーパーになりたい、なんとなくショートスリーパーに興味があるという方は、ぜひ下のリンクから説明会に参加して、話を聞いてみることをお勧めします。

私もかつて参加したので断言しますが、押し売りみたいなものは一切なく、睡眠の正しい知識を丁寧にレクチャーしてくれて、睡眠の悩みにも真摯に答えてくれます。

Nature sleepの説明会についてはこちらからどうぞ

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