寝ても寝ても眠い。
この悩みは、睡眠や眠気に関する悩みの中で最もタチが悪いです。
なぜなら寝ても寝ても眠い、つまり睡眠時間をたっぷり割いているにもかかわらず、眠気をとるという狙った成果が出せていないからです。
私も3時間睡眠のショートスリーパーになるまで1日7時間寝ていた頃はよく悩まされていました。
どうせ同じように眠いなら、睡眠時間が短くて眠い方がマシですよね。その方が納得感があるじゃないですか。
ということで、人間の七不思議の1つとしてカウントしても良いのではないかと個人的に思う、寝ても寝ても眠いという悩みについて、原因と対策を紹介します。
Contents
寝ても寝ても眠い人はめちゃくちゃもったいない
寝ても寝ても眠い。
この悩みさえ解決で来たら、日々の生活が飛躍的に向上して、端的に言って幸せになれると思っています。
寝ても寝ても眠いという現象が、いかに勿体ないかという話を最初にしますね。
日本における睡眠不足による経済損失は15兆円と言われています。
睡眠時間を思ったようにとれていなくて眠い人だけで経済損失が計り知れないなのに、
寝ても寝ても眠い、つまりたくさん寝てるのに眠い人の経済損失は、もうそれはとんでもないですよね。だって寝ている間は何も生み出していないからです。
社会の経済損失の問題は割とどうでもいいでしょうが、ご自身でもお分かりのとおり、そもそもたくさん寝るって、ご自分の大切な時間を犠牲にしているんですね。
寝るのが好きという人を見かけますけど、寝ている間って意識ないので楽しめてないんですよね。
マッサージを受けに行って、あまりの気持ち良さに寝落ちしてしまい、起きた時には施術が終わっていて、もったいない!!と感じたことはないですか?
まさにアレです。勿体ないんですよ。なぜなら寝ている間、意識はありませんから。
つまり、寝るのが好きという人は、
- 寝る前ののんびりした感じ
- ベッドに横になった時の脱力感
- 布団の感触
- 何もしなくても良いという状況
- 起きた直後のすっきり感
- 二度寝
が好きということで、寝る前後の行動や感覚が好きと言い換えられます。
寝る前後の行動や感覚が好きなだけなら、
寝るのが好きな人の注意点はこちら。
睡眠中は意識がないので、他の行動と比べても特殊です。
1日中ゲームをしたいというのと、1日中寝ていたいというのは訳が違うのです。
ゲームをしている間は楽しいので、その楽しい時間が長ければ幸せに直結するでしょう。
つまり、睡眠の役割の一つは、「意識がない状態で長時間過ごせる」ということです。
意識がない状態で長時間過ごせることのメリットは、
- 失恋をして死ぬほど辛いなどの悩みが時が経つことで解決する
- 起きていると耐え難い痛みを感じなくて済む
端的に言って、生きているのが辛いときにたくさん寝ればよいわけですね。
逆に言えば、
- 毎日楽しい
- やりたいことがたくさんある
- 休日をもっと満喫したい
- 土日休みを3連休くらいの長さに感じたい
- お盆休みを小学校の夏休みくらいに感じたい
こういう人は、寝ていないで、たくさん起きていた方が良いことになりますね。
寝ても寝ても眠い理由とパターン別対策
(類似例)食べても食べても腹が減る
いきなり睡眠について「寝ても寝ても眠い」理由を考えると難しいので、まずは身近な食事、そして「食べても食べても腹が減る」という現象について考えてみましょう。
巨漢で大食いの方って、はたから見ると食べ過ぎじゃない?というくらい食べてるのに、まだ腹が減ってるとか言いますよね。
端的に、「寝ても寝ても眠い」は「食べても食べても腹が減る」の睡眠バージョンです。
この場合、この大食いの方の対策って何かわかりますか?
先に言いますが、「もっと食べる。満腹になるまでいくらでも食べる」は大間違いです。
もちろん「食べても食べても腹が減る」という悩みの一時的な解決にはなるかもしれません。その場限りの満腹感ですね。
しかし、これは重要な話が抜けていて、この方は一度満腹になるまで食べてしまったら、次の食事の際には、満腹のレベルが上がっていて、どんどん食べられる量が増えてしまうという大問題があります。
筋トレを思い浮かべると分かりやすいですね。
腕立て伏せ30回をぎりぎりできる人が、毎日腕立て伏せ30回を繰り返していたら、次は31回できるようになってしまうですよ。
人間の適応能力というのは素晴らしいのです。
つまり、食べて食べても腹が減る人に、もっと食べるという選択肢を与えてはいけません。
ちなみに、空腹を感じる理由は、食べる量が足りない以外にたくさんあります
- 目の前に食事がある⇒視覚的な誘惑
- 良い匂いがする⇒嗅覚的な欲求
- 食事が残っていると完食したくなる
- 食べ物がもつ中毒性「やめられない止まらない、かーっぱえびせん」のあれです。
(砂糖や化学調味料には中毒性があると言いますね)
これは睡眠にも言えて、寝足りないから眠いだけでなく、眠い理由は何種類もあるのです。それを世の中の学者や研究者、メディアが「日本人は睡眠不足」だの「睡眠負債が…」と煽っているので、眠い理由をなんでもかんでも睡眠不足に結びつける傾向にあります。
食事で考えて十分お分かりになったと思いますが、これは巨漢で大食いの人を大量に生み出す発想ですので、もうやめましょう。
以上をまとめます。
- 「寝ても寝ても眠い」の解決策として、もっと寝る、は大間違いです。
- そもそも「眠い=寝足りていない」という認識は間違っています。
- この認識を正すことから始めましょう。
”寝ても寝ても眠い”パターン1「大学生」
寝ても寝ても眠いと感じる典型的な例が大学生だと思います。
十分時間があってたくさん寝ているにも関わらず、寝ても寝ても眠いと感じる代表例として大学生を挙げました。
このパターンの場合は、睡眠時間のとりすぎ、つまり食事でいうところの大食いで巨漢になってしまっていますので、ダイエットをせねばなりません。
まずは寝る時間が何時であれ、決まった時間に起きられるようにしましょう。
狙い通り起きるコツは、起床直後に用事を入れることです。
大学の授業という大切な用事があるはずですが、平気ですっぽかすと思いますので、朝のアルバイトはおすすめです。
スーパーの棚卸や陳列、オフィスの清掃など、朝方にできて身体を動かす系のアルバイトが良いでしょう。
朝起きたらまずシャワーを浴びて、その後速やかに外に出てアルバイトという流れですね。アルバイトは、身体を動かすものが理想です。交通量調査のバイトはあまりお勧めしません。
すっきり起きたい!という方は、こちらをどうぞ!
また大学生はつまらないと感じる授業が多々あると思いますので、授業中の眠気対策をしなければなりません。
勉強中の眠気を予防する方法は、こちらを参考にしてください。
”寝ても寝ても眠い”パターン2「サラリーマン」
2つ目のパターンは平日に朝から晩まで忙しく働いていて、休日に爆睡しているパターンです。土日は寝ても寝ても眠い!という状況です。
- そもそも普段の睡眠時間より大幅に長い時間寝ていると、その睡眠自体が眠気の原因となって、もっと、もっとと眠たくなる。
- 二度寝をすると、どんどん寝起きが悪くなりますので、際限なく眠ることになります。
- 寝起きが悪いと、日中も頭がぼーっとするので、頭をスッキリさせようと寝てしてしまいます
- 土日はやることがないので、寝てしまう
サラリーマンの”寝ても寝ても眠い”は、主にこういった理由によるものです。
普段食事で節制している人が、たまの贅沢で大量の食事を目の当たりにして、バカ食いしてしまうイメージでしょうか。
「日頃の睡眠時間が足りていない=睡眠不足=休日に解消する必要あり」という考えがあると、休日に眠くなってしまいます。
まず考えを改めましょう。
日頃の睡眠時間が短い、日中眠気を感じやすいと不安に思われる方は、まず短時間で劇的に眠気がとれて日頃の睡眠時間を減らす効果もあるパワーナップを採用するのがよいです。
また休日の爆睡ですが、たくさん寝てしまう原因の一つは、端的に、やることがない、もしくは仕事ほど緊張感のある場面がないからです。
ということで、やることをつくればOKです。
たとえば平日に家事を手伝えない分、土日は朝から家事をする習慣をつけることが出来たら、平日と同じように起きられますね。
家にいると寝てしまう方は、外で行動するなり、ゆったりのんびりリラックスするのがおススメです。カフェで読みたい漫画や雑誌を読んだり、ネットサーフィンするのは気持ちいいですよね。寝てるよりマシです。
ふだん会社に缶詰という方には、いい気分転換になるはずです。
言うまでもありませんが、運動は最高です!
散歩程度の運動でも絶大な効果がありますし、ご自宅の階段、マンションの階段を歩くくらいの数分の運動で良いので、無理のない範囲で少しずつとり入れていきましょう!
今まで土日にたくさん寝ていた分、急に睡眠時間を短くすると、心身ともに拒否反応というか、元のたくさん寝ていた習慣に戻りたくなるかもしれませんが、どこまでいっても慣れですので、無理のない範囲で睡眠時間を短くしていきましょう。
睡眠時間を短くすることで、休日が長く感じる効果がありますので、ぜひ次の土日から試してみてください!!!楽しいですよ。
学生と同様ですが、打ち合わせやデスクワークで眠くなりやすいという方は、こちらを参考にして、眠気を予防してみてください。
”寝ても寝ても眠い”パターン3「生活習慣が良くない」
これまでの2つのパターンに共通しますが、基本となる生活習慣が歪んでいると、日々の生活で眠くなりやすいです。
例えば、暴飲暴食、(度を越した)飲酒です。
食べ過ぎると眠くなりますよね。動きたくなくなります。
ソファでごろ寝した暁には、しっかりと爆睡してしまいます。
食事は程ほどにしましょう。肥満になってもいいことないです。
飲酒についてはかなり慎重に考えましょう。特に寝酒です。
就寝前にお酒を飲むと眠りやすいという方が多いと思いますが、結論から申し上げると、酒を飲んで寝ている状態は、”気絶している”のと同じで、睡眠の役割をはたしていません。
ここで睡眠の役割と言っているのは、眠気をとる効果のことです。世間で言われている睡眠の質と考えても良いでしょう。
アルコール飲んで、8時間寝た!!と言っても、眠気がとれきっていない場合が多いはずです。睡眠は寝始めの90分は、極めて睡眠の効率が高く貴重な時間でして、この90分の質を上げるのが大切です。
よって、アルコールによって気絶している場合ではないです。
なるべくアルコールが抜けるまで起きておいて、そこから寝る方が確実に良いです。
睡眠時間に惑わされないようにしましょう。
他に睡眠に悪影響を与える習慣は、二度寝です。
二度寝しないようにするためには、先ほど紹介したすっきり起きる仕組みを参考にしてみてください。
二度寝することで、寝起きが悪くなって、日中だるさを引きづることになります。
要注意の習慣です。
まとめ:寝ても寝ても眠いの悪循環から抜ける
寝ても寝ても眠いという現象には、現在ショートスリーパーである私も非常に悩まされていました。
東京大学という勉強や研究をするには最高の環境がそろった大学に入ったにもかかわらず、陸上競技のトレーニングをする⇒眠い目をこすりながら授業を受ける⇒家で爆睡するを繰り返していました。
今思えば、本当にもったいなかったと思います。
長い睡眠時間で、活動時間を無駄にし、眠い状態で活動することで効率を落とすという最悪の状態から抜け出したのは就職のタイミングです。
つまり、環境さえ整えれば、人はしっかり変われるということです。
これは寝れば寝るほど眠い状態の改善だけでなく、ショートスリーパーになる上でも大切なことです。
ぜひこの記事を読んで、より活動時間をのばして、人生を楽しく充実したものにしていただけたらと思います!