ショートスリーパーに関する嘘のデメリットが世間では広まっており、
- ショートスリーパーになりたいけど、デメリットが心配
- 睡眠時間が短くなると、健康面などデメリットが多そう
という意見がよく聞かれます。
嘘のデメリットを紹介するとともに、この記事ではショートスリーパーの本当のデメリットをお伝えします。7時間以上ぐーすか寝ている睡眠学者では分からない、ショートスリーパーの嘘偽りない本当のデメリットです。
寝てる暇があったら、睡眠に関する真実を発見するべく、もっと研究がんばれと思う筆者です。デメリットも含めたショートスリーパーへの理解を深めて、心置きなく睡眠時間を短くしましょう!!
Contents
【実は大噓!】ショートスリーパーのデメリットと勘違いされていること
ショートスリーパーの嘘のデメリットを一つずつ訂正していきます。
ショートスリーパーは不健康で病気になりやすい?
ショートスリーパーは病気になりやすいと思っている方が多いようです。
大噓です!!!
不健康であるがゆえに、ショートスリーパーは寿命が短いのでは?早死にするのでは?なんていう短命説まで出る始末です。
詳しくは、下記の記事で解説していますので、ここでは簡単に触れる程度にします。
睡眠がとくに身体に悪影響を及ぼすのは、”うっ血”、つまり血流が著しく悪くなることです。
みなさんは、エコノミー症候群という言葉を聞いたことはありますか?
飛行機で一番価格が安いエコノミー席では、狭くて身動きが殆どとれませんので、長時間お尻や脚をイスに押し付けることになり、血流が悪くなります。このうっ血が原因となって、呼吸困難やショックを起こし、時には死亡するケースもあります。
これは飛行機に乗る時だけでなく、長距離トラックの運転や、長時間のデスクワークでも起こり得るのです。
睡眠中にエコノミー症候群に似たようなことが起こっているとしたら、十分な睡眠が健康に良いと本当に言えますか?
横になって睡眠をとる場合、同じ部分が床に触れ続けるので、血流が悪くなって当然です。
座っているときよりは、地面に接する部分が広いので、うっ血は多少マシになるでしょうが、これを毎日7時間とり続けたら、血流は確実に悪くなりますよね。
つまり、睡眠中はエコノミー症候群に似たような状態になるということです。
他にも睡眠中には身体にとってデメリットの状態が発生し続けます。詳しくは、先ほど紹介した記事を読んでみてください。
睡眠は必ずしも身体に良いものではなく、むしろ悪い面が多くあることがお分かりいただけたと思います。
ショートスリーパーは身体に悪い睡眠をとる時間が短いので、不健康ではなく、むしろたくさん寝ている人より健康的です。
睡眠時間が短いと、病気になりやすいとよく聞きますが、
日本が誇る京都大学では、短時間の睡眠と生活習慣病である高血圧や糖尿病は関連しないという研究結果を発表しました。
研究者や医者を中心に、睡眠が短いと高血圧や糖尿病のリスクが高まる説が広まっていましたが、正真正銘、短時間睡眠は高血圧や糖尿病とは関係ないことが証明されたのです。
京都大学の世界最大規模の研究については、こちらで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
高血圧や糖尿病以外の病気についての、いい加減なイメージによる常識も、いずれ真実が明らかになっていくでしょう。
”嘘”その1「ショートスリーパーは病気になりやすい」
成長ホルモンが分泌されなくなる
ショートスリーパーのように睡眠時間が短いと、22時~2時の間のゴールデンタイムに起きているので、成長ホルモンが分泌されないという説が広まっています。
大噓です!!!
成長ホルモンの効果とは?
骨の伸長 — 幼児期に骨端の軟骨細胞の分裂・増殖を促し、骨を伸張させる。
筋肉の成長 — 特定のアミノ酸の取り込みを促し、タンパク質合成を促進する。
代謝促進 — 炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促進する。
血糖値上昇 — 肝臓でのグリコーゲン分解を促し、また抗インスリン作用(インスリンを抑制し、血糖値を上昇させる)を持つため、血糖値を一定に保つ。
恒常性の維持 — カルシウム濃度などを一定に保ち、体内の恒常性を維持する。
体脂肪動員の促進 — エネルギー不足の状態の時、脂肪組織から遊離脂肪酸の形で放出させる。
引用:wikipedia
結論から申し上げると、ゴールデンタイムというものはなく、いつの時間帯に寝ても、就寝直後に成長ホルモンは分泌されます。
ひとつ論文を紹介します。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe/46/2/46_2_169/_pdf
この論文によれば、成長ホルモンが分泌される時間帯は、寝始めた時間とともに移動したという結果が出ています。つまり、睡眠をとる時間帯に合わせて成長ホルモンは出るということです!
そして、成長ホルモンは睡眠の初めの3時間にはほとんど出切ってしまいます。
(紹介した論文の2ページ目、5つグラフがあるうちの1つ目です。時間のメモリが太くなっている部分に実験に参加した人は睡眠をとっています。)
よって、睡眠中に成長ホルモンをしっかり分泌させたいだけなら、3時間寝れば十分ということになります。
7時間も寝る必要はなく、ショートスリーパーでも良いということです!
”嘘”その2「ショートスリーパーは成長ホルモンが分泌されなくなる」
免疫力が低下して、かぜをひきやすくなる
大噓です!!!
睡眠中の血流の悪さを既にお話しましたね。
それに加え、睡眠中は体温が低下しています。
身体は冷やさない方が良いというのは常識や知恵として聞かれますが、睡眠中は体温が低下しています。体温が低下すると、免疫の機能がある白血球の働きは30%以上も低下すると言われています。
つまり!免疫力が低下するのはショートスリーパーではなく、むしろたくさん寝ている方なのです。弱った状態で長時間寝ているということですね。
”嘘”その3「ショートスリーパーは免疫力が低下して、かぜをひきやすくなる」
美容に良くない
睡眠不足はお肌の大敵というフレーズをよく聞きますね。
大噓です!!!
睡眠中にこそ、まさにお肌の大敵となる状態が起きているのです!
- 水分は足りてる?
- 肌に接している枕シーツは清潔?
女性の皆さんは、風呂上りや就寝前に化粧水などを塗りたくって、一生懸命水分を肌に与えていますよね。
日中も十分な水分補給が大切と聞いて、せっせとミネラルウォーターなど身体に良いものを飲んでいますが、寝ている時間帯にはいったい何をしているでしょう。
水分なんて当然摂取できず、どんどん乾いていってます。
ほっとくとミイラの出来上がりです。
また、日中は清潔なタオルや脱脂綿を使って顔にふれるのに、寝ているときの枕はどうでしょう。毎日まじめに枕シーツを変えている人がどれだけいるでしょう。
清潔とは言えない布に長時間顔を当てている状態が、果たして美容に良いのでしょうか。
ずっと仰向けに寝ているなら別ですが…3時間睡眠のショートスリーパーなら、肌に悪い状態は半分の時間で済ませることができます。
ここまでお読みいただけたら、ショートスリーパーに向けられたイメージが極めて悪質な言いがかりであったことがお分かりでしょう。
誤解であり、勘違いであったのです。嘘だったわけです。
睡眠をとらないと身体に悪そうというイメージだけが先行して、ショートスリーパーは濡れ衣を着せられていたのです。
”嘘”その4「ショートスリーパーは美容に良くない」
ショートスリーパーの嘘偽りない本当のデメリット
ショートスリーパーの嘘のデメリットをご紹介してきました。
とはいえ、デメリットがないと言うつもりは全くありません。
ここからは、ショートスリーパーの嘘偽りない本当のデメリットを紹介します。
ショートスリーパーになろうか迷っている方は、ぜひ参考していただきたい内容ですし、既にショートスリーパーの方は、あるあるネタになりますので、楽しんでお読みください 笑
夜中は皆寝ているので、人とコミュニケーションがとれない
嘘偽りない本当のデメリット1つ目。
3時間睡眠のショートスリーパーである私の実体験を交えたものです。
これは地味ですがボディブローのように効いてきます。
元来、一人ぼっちが好きで、誰ともしゃべらなくても問題のない人間でした。
ショートスリーパーになってから明け方まで起きていることが多いので、新しい事を始めようと思い、朝の3時や4時にインスタグラムのストーリーで筋トレの様子をあげることにしたのですが…
すぐに見てくれる人は誰ひとりいません 笑
インスタグラムのストーリーは、リアルタイムで行っていることをフォロワーに知らせるのが大きな意義のはずなのに、誰もリアルタイムの私を見てくれないのは何とも悲しいものです。
1日45分の睡眠を3回、計2時間程度の睡眠をとられるショートスリーパーにして百獣の王、武井壮さんもよくTwitter上で、「夜中にご飯を一緒に食べる相手を募集するが、反応が薄い」と嘆いていたことがありました。
このデメリットの解決策は簡単で、身近な人で時間が足りないと言っている人を見つけてショートスリーパーにしてしまえばいいのです。
そのため、私もこのように記事を書いている次第です。
暇になることがある
嘘偽りない本当のデメリット2つ目。
ショートスリーパーになる動機は人それぞれで、自営業の方・趣味が多い方・仕事が忙しくて、趣味を満喫できない方が多いです。
しかしながら、今まで7時間寝ていたのを3時間にすると、毎日4時間もの時間が生まれますので、忙しかったはずの人がなんと暇になるという現象が起きます。
時間があり余って、やることがなくなり暇になる。なんとも贅沢な話ですね。
私は下記のように無限にやりたいことがあるので、暇にはなりませんが…
外国語の学習、ゲーム、漫画、読書、旅、ブログの執筆、youtube、筋トレ、陸上競技、友人と遊ぶ、twitter、sns
暇になるといっても、向上心や好奇心が強い方なら、どんどん新しいことに興味を持っていくでしょうし、仕事が多忙な方や、自営業の方であれば、時間が手に入ることは収入に直結しますので、暇になるのはあり得ないでしょう。
やりたいことがたくさんあるなら、ショートスリーパーにならないと損です。なぜなら人生は一度きりしかないから。やりたいことを残して死ぬなんてもったいないですよね。
姿勢が悪いと辛い
嘘偽りない本当のデメリット3つ目。
長時間起きているということは、立つか、座る姿勢を長時間とることになります。
立つ姿勢や座る姿勢が悪いと、普通の人より毎日4時間ほど長く、姿勢が悪い弊害を受けることになります。
ショートスリーパーになるなら良い姿勢をとるようにしましょう。姿勢を良くすると眠気が出にくくなりますので、やらねば損ですね。
もう一点気を付けてほしいのは、長時間同じ姿勢をとる場合。
睡眠の弊害として、地面に身体を押し付けているのでうっ血して、血流が悪くなるとお伝えしましたが、座っている時も血流が悪くなります。
デスクワークなどが長くなるときには、こまめに立ち歩いて身体を動かすことをおススメします。
家にいるときには、ストレッチや筋トレまたはマッサージをして、血流を良くしましょう。
目を使う時間が長い
嘘偽りない本当のデメリット4つ目。
「長時間起きている=人より長く目を開ける」ので、乾燥しやすく、疲れ目になりやすいです。
姿勢の話に似ていますが、長時間同じものを凝視するのは控えて、こまめに目を数秒閉じる時間をつくったり、遠くを見たりしましょう。
家では目を温める、マッサージをすることでケアすることが大切です。そもそも普段スマホを見る時間を減らすというのも良いでしょう!
生産性のある時間が増えて一石二鳥です。
まとめ
ショートスリーパーの嘘偽りない本当のデメリットを紹介しましたが、絶対に耐えられないというものは、なかったのではないでしょうか?
このデメリットをしっかり受け入れたうえで、心置きなくショートスリーパーになりましょう!!
やや強めの言い方をしますが、デメリットを心配するのはショートスリーパーになってからでいいと思います。死ぬわけじゃないので、嫌なら戻せばよいのです。
ショートスリーパーは短い時間でしか寝られないわけじゃなくて、睡眠時間をコントロールできる、つまり短くも長くもできるということです。不眠症とは違いますからね。
例えば、深夜バスに乗って遠距離移動するときは、暗い車内でパソコンやスマホをいじると迷惑になりますし、暗い車内で座った状態をキープするのは、眠気が出やすい環境ですので、おとなしく寝た方が良い場面です。
ショートスリーパーになることは、時間の使い方に関する選択肢を増やすということです。寝たければ寝ればよいし、やることがたまっているなら、睡眠時間を短くして作業をする。
時間に関して自由になれることを意味します。
7時間寝なきゃ!と強迫観念を抱いている人たちに比べて、なんて自由で楽しい生活でしょう。ストレスフリーですね。
ちなみに過度なストレスは寿命を縮めるので、ご注意を。
時間の制約から解き放たれたい方は、こちらをどうぞ。